宮古上布の特徴(1) top

●1.経糸が14ヨミ(1120本)以上ある


●2.糸は手積み、藍染は琉球藍を使用、すべて手織りである


●3.本麻で通気性に富む
4.十数回染めこなしてあるので褪色しにくい
5.親子三代物と言われるほど、丈夫で長持ちする。

●保存方法

1.仕立て前に、必ず湯どうしをする
2.着用後は霧吹きを軽くかけ、よくしわを伸ばしてして
  たたむ。


●宮古上布の製造工程
@原料糸の製造 A図案の作成 B絣結び C染色 D製織 
E洗濯の六つの分野からなる。

@原料の製造
原料糸には経糸(たて糸).緯(よこ糸)がある。ともに沖縄本島産.台湾産の苧麻(ちょま)から手紡ぎして、後に管巻で右撚りに撚って糸を作る。長さは鯨尺2丈=20尺=20×37、879p=757、58p(曲尺5尋=20尺×1、25=25尺)で80本を一升(よみ)とする。これを苧綛(うかせ)という。
苧麻から糸紡ぎをする前に水か米の洗汁にしばらく漬け、その後、アワビの貝殻で苧麻をカスを取り除くと、細かくさけてよい糸が出来る。


●苧麻(ちょま)
 糸の精錬・漂白
苧綛(うかせ)100匁(3.75g×100=375g)につきソウダ灰5.6匁(18.75g〜22.5g)を適量の水に溶かし釜に入れて沸騰させ、これにうかせを入れる。一時間位沸騰すると引き上げて水で洗う。これを精錬という。
苧綛(うかせ)(100匁(3.75g×100=375g)につき漂白粉7〜10匁(26.25g〜37.5g)をすり鉢に入れ水を加えてすり合わせる。

上澄みが出来る頃にこれを布きれで濾過し、濾過した水にうかせを一時間位漬け水洗いする。その後薄い酢酸中に20分位漬け、引き上げて水洗いをし強く引き延ばして乾かす。普通一般には、汗顔にうかせと漂白粉を持参し、漂白した後、海水で水洗いする方法が行われている。

(図案調整)
昔は無地若しくは縞の模様であったが、十字絣やツガ十字絣などの模様もできるようになり、この頃には種々の柄模様がある。

(絣模様)
絣結びは、昔は芭蕉糸で手結びしていたが、木綿糸や撚り糸で結ぶようになり、このころは締機で絣締めを行うようになった。締機で絣締めをした筬(おさ)が13升を用いると絣が正確にできる。絣を織る時は締機を使用した
筬と同幅・同升の筬を用いることが大事である

染料・染色
染料には沖縄本島産の藍色と宮古産の玉藍を用いる。上布一反分を染色するときは、鍋に適量の水を入れ、これを温めて木灰を2升入れかき混ぜながら沸騰させる。これが冷却したら染桶に入れ、山藍10斤と玉藍1斤位を入れて藍だてを行う。5・6日間位で発酵するのでこれに”うかせ”を入れ充分に手でもんで染め、空中に出して又染める。充分に絞り強く引き伸ばして乾かし、これを1日に3・4回行う。少しも染めにムラがないよう一週間位で染め上げる。